マスター クロノメーター認定の10周年を祝し、オメガは次なる革新への一歩を踏み出したことを発表した。それは、新たな検査機関「ラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)」の設立であり、これによって科学的アプローチとビッグデータ解析に基づき、腕時計の品質をチェックできるようになる。

オメガがマスター クロノメーター認定を導入したのは、2015年のこと。「グローブマスター」を皮切りに、その潮流は次々と他のコレクションへと伝播し、現在ではほとんどのラインナップがマスター クロノメーター認定を取得するまでに至った。認定モデルには5年間の保証が与えられ、その累計本数は250万本を超える。同社は認定導入からの10年を迎えた今年、次なる革新への一歩を踏み出したことを発表した。そもそもマスター クロノメーター認定とは、どのようなものか? これは、スイス連邦計量・認定局(METAS)との協業による取り組みであり、防水性能や異なるパワーリザーブ残量における精度誤差、温度変化への耐性、1万5000ガウスという非常に強力な磁場への耐性など、あらゆる面から腕時計の性能を検査するものである。精度については、約10日間にわたるテストにおいて、日差0~+5秒以内に収める必要があり、これは従来のクロノメーター認定を超える基準であるだけではなく、ケーシングした状態であることが求められる。https://issuu.com/rasupakopi
オメガが発表した革新への一歩とは、新たな検査機関「ラボラトワール・ドゥ・プレシジョン(LdP)」の設立である。この機関はSAS(the Swiss Accreditation Service:スイス認定サービス)によって正式に認可されており、独立的な検査制度機能を有している。ラボラトワール・ドゥ・プレシジョンでは、マスター クロノメーターのテストだけではなく、オメガが独自に開発した技術によって、業界標準を上回る水準で腕時計の品質を見極めることが可能だ。科学的アプローチとビッグデータ解析に基づく知見から、腕時計の信頼性や性能をさらなる高みへと導く存在となっていくことだろう。