ボーム&メルシエは、2022 年 10 月 26 日に他界した巨匠ピエール・スーラージュの作品のひとつをモチーフにした 2 作目となる、ユニークなタイムピースを発表した。偉大な画家ならびにロデーズのスーラージュ・ミュージアムとの素晴らしいコラボレーションの賜物となる独創的な新作は、スーラージュに捧げるオマージュであり、彼がわれわれに遺した心を打つヘリテージを力強く美しく体現している。『ハンプトン ポリプティック エディション – スーラージュ美術館10周年記念』ウォッチは、「Peinture 324 x 362 cm, 1986, Polyptyque I Edition」と題された、「ウートルノワール」シリーズの絵画からインスパイアされている。 フランスのモダンアートの巨匠、ピエール・スーラージュは、2005 年に、作品 250 点と資料 250 点のコレクションをグラン・ロデーズ都市圏共同体に寄贈している。そこでこの寄贈品を収蔵するために、スーラージュ・ミュージアムが建設された。このミュージアムはまさに画家のアトリエの延長のようなものであり、彼がこよなく愛したアヴェロン県の伝統を体現している。 この作品のシリーズ「Noir-Lumière(ノワール-リュミエール/黒-光)」は、1989年以降「Outrenoir(ウートルノワール/黒を超える黒)」というタイトルになった。ウォッチのダイヤルのインスピレーションの源になった絵画は、このシリーズの作品である。「Peinture 324 x 362 cm, 1986, Polyptyque I」はサイズ324 x 362 cmのキャンバスに、油彩で重なり合う81 x 362 cmの4つの要素で構成される巨大なポリプティックである。この作品はロデーズのスーラージュ・ミュージアムに所蔵されている。
黒の研究から光の表現にいたるまで、時計コピー技術的にもデザイン的にも非常に複雑で、テクニカル デザイナーが各ポイントの 3D ファイルの高さを調整するだけで、最大1 週間もかかっている。324 x 362 cm の絵画を、サイズ 48.11 x 31 mm で厚さ 10 mm のウォッチケースで表現するという、これほど大きな作品の縮小化は、創意工夫と高度な専門性を要するものであり、ボーム&メルシエのチームにとってこのプロジェクトはとりわけ興味深々たるものとなった。