エドックスの「クロノオフショア1 クロノグラフ」から、チタンブレスレットを備える新作2モデルが登場

エドックスは、同社の機能性と防水性に優れるダイバーズウォッチコレクション「クロノオフショア1 クロノグラフ」に、2本の新作チタンブレスレットモデルを追加する。ダイアルカラーはマリンブルーとブラックの2色が用意され、2023年4月28日(金)より全国の正規販売店と公式オンラインストアにて発売される。

クロノオフショア1 クロノグラフ

軽量かつ堅牢なチタンブレス仕様
 クロノオフショア1は、海のF1とも呼ばれるパワーボートレースの最高峰「オフショアクラス」のパワフルかつタフな世界観を宿すエドックスのハイスペックウォッチコレクションだ。

https://www.drkopi.com/

 そのラインナップにはもれなく300mを超える防水性が備わっており、クロノグラフ機構やオートヘリウムエスケープバルブを搭載するなど、ツールウォッチとしての側面も強調されている。

 今回ラインナップに追加されるのは、そんなクロノオフショア1にチタンブレスレットを取り付けた、オールマイティかつタフなビジュアルを備える2色のクロノグラフモデルだ。

クロノオフショア1 クロノグラフ
エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ」
ビビッドオレンジが鮮烈なアクセントを加える涼やかなマリンブルーダイアルモデル。クォーツ(Cal.EDOX102)。Tiケース(直径45mm)。1000m防水。33万3500円(税込み)。2023月4月28日(金)発売予定。
 本機の堅牢なチタンケースは特殊構造とねじ込み式リュウズを採用しており、クロノオフショア1の中でも上位にあたる1000mの防水性が備わっている。さらに、オートエスケープバルブも標準搭載しているため、本格的な飽和潜水にも対応している。

 また、腕に沿うように設計されたラグや、肌との密着を防ぐケースバックのプロペラの刻印によって、良好な装着感も実現されている。

 チタンブレスレットには他のクロノオフショア1と同型のものを採用。エッジの効いたケースと相性の良いシャープなフォルムを特徴としており、ヘアラインとポリッシュを組み合わせた表面仕上げがウォッチフェイスにタフネスと高級感を加えている。

 ブラックのベゼルに関しては逆回転防止機構を備え、誤操作による潜水時のリスクを軽減するプロフェッショナル仕様を採用している。その素材にはハイテクセラミックを使用しているため耐傷性も高く、ブランドロゴを模した4カ所のビスも印象的だ。

クロノオフショア1 クロノグラフ
エドックス「クロノオフショア1 クロノグラフ」
レッドのアクセントで表情を加えた精悍かつスポーティなブラックダイアルモデル。クォーツ(Cal.EDOX102)。Ti(直径45mm)。1000m防水。33万3500円(税込み)。2023月4月28日(金)発売予定。
 インデックスでは、優勝者の証である「1」のみをアラビア数字とする、クロノオフショア1特有の仕様がまず目を引く。その他のアワーマーカーはアプライド式のドットタイプを採用しており、大胆なアロー針も相まって、ダイバーズウォッチらしいフェイスが作り上げられた。

 なお、針とインデックスに関しては最上級グレードの「スーパールミノバX1」が塗布されているため、暗所や水中での判読も問題なく行えるだろう。

クロノオフショア1 クロノグラフ

 ムーブメントはクォーツ式のキャリバーEDOX102を搭載。クロノグラフ機構は30分積算計と12時間積算計を備えており、アクセントカラーを使うことでその視認性が高められている。

ロレックスも参入!高級時計の認定中古とは?

最近、時計業界でも頻繁に話題となる「認定中古」。

自動車業界でのイメージが強いかもしれませんね。もちろん時計業界でも存在していたワードですが、2022年12月、ロレックスがリユース市場に乗り出した―すなわち、認定中古プログラムの開始を公式発表してより、認知度が急上昇することとなりました。また、近年ではリユース市場への参入ブランドが増えており、規模の大小はあれど、ロレックス以外のブランドでも認定中古がスタートしています。

とは言えこの「認定中古」、どのような形態なのかがよくわからない方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、高級時計の認定中古について徹底解説いたします!認定中古のメリットやデメリット。そして参入ブランドの増加が時計業界に与える影響をご紹介いたします。中古時計のご購入を検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さいね。

ロレックス デイトナ 価格推移

目次
ロレックスやセイコーも参入!高級腕時計の認定中古とは?
認定中古とは?
認定中古のメリット
認定中古のデメリット
高級腕時計の認定中古が与える時計業界への影響
認定中古を手掛ける人気時計ブランド
なぜ高級時計ブランドが認定中古に参入を始めているのか?
認定中古で時計業界はどう変わる?
まとめ
ロレックスやセイコーも参入!高級腕時計の認定中古とは?
冒頭でもご紹介したように、2022年12月1日、にわかにロレックスから認定中古プログラム(Rolex Certified Pre-Owned)のスタートが発表されました。

なお、これより以前に認定中古を既に始めていたブランドの代表格は、フランクミュラーやブライトリング、リシャールミルです。また、オーデマピゲも2023年末を目途に認定中古プログラムをスタート予定との報道が最近なされましたが、同社からは、かなり早い段階からリユース市場への参入がアナウンスされていました。

では、いったい認定中古とは、どのような制度を指すのでしょうか。

まず最初に、認定中古の概要とユーザーが利用するメリット・デメリットをご紹介いたします。

※認定中古と使い分けるため、本稿ではメーカー以外の第三者が販売する中古品を「一般的な中古品」「一般的な中古時計」と呼んでおります。

認定中古とは?
認定中古とは、ブランドが設けた厳格な基準や検査によって、ブランドとして「真正性」や「品質」を保証した中古製品であり、かつそれをブランドが新たに値付けして再販する制度を指します。自動車業界ではレクサスやフェラーリ、ベンツ等々が行っており、非所に有名ですね。

一般的に「中古品」と言うと、ブランドの正規店・正規代理店(最近だとブランド運営の直販ECもありますが)でファーストオーナーによって購入された個体が、ブランドを通さない第三者が買い取り、値付けしたうえで再販した製品を指します。この「第三者」は時計専門店であったり、リサイクルショップであったり、個人であったりと様々です(もっとも、個人が転売や中古品販売をビジネスで行う場合には古物商許可が必要になります)。

高級時計 中古

この「ブランドを通さない第三者」が非常に多岐に渡るため、中古品のメンテナンスの有無や品質、アフターサービスは販売者の方針に依ります。

例えば時計に関して言えば、オーバーホールを行って販売するかどうかは義務ではありません。また、アフターサービスをどこまで行うのか、保証はあるのかないのかは販売者によってまちまちです。

すなわち、こういった中古時計の購入には、「お店選び」が重要になってくるということを示唆しています。とりわけ高級時計となると、メンテナンスの有無やアフターサービスは気になるところではないでしょうか。

一方でオーバーホールや充実したアフターサービス分を、価格に上乗せしているという考え方もできます。メンテナンスが一切行われない分安く販売されている中古時計は数多くあり、もし信頼できる民間修理業者をご存知だったり、メーカーで正規品以外の個体(二次流通品)も問題なくメンテナンスできるようであれば、イニシャルコストが安い中古品を買うという選択肢もアリですよね。

つまり「ユーザーが購入時に、どこを重要視するのか」ということになり、ご自身のニーズを満たせるのはどこなのか?といったことを見極めなくてはならない。すなわち一般的な中古時計の購入にはお店選びが重要、ということになります。

さらに言うと、「純正パーツ以外を用いるか」どうかも、販売者の判断です。

チューダー クロノタイム

一般的な中古時計、非純正パーツを用いていることは決して珍しくありません。民間修理業者も基本的には純正パーツを用いることが多いものですが、入手困難なパーツについては別作することもあります(もちろん、きちんとした修理店ならユーザーの了承を得てからの作業になりますが)。こういった非純正パーツが内部等に使われているかどうかは販売店では確認しないことがほとんどです。非純正パーツの使用についてはユーザーによって許容範囲が変わってくることもあり、難しいところですよね。

また、一般的な中古時計市場だと、コピー品が出回るリスクも無視できません。

※ただし補足しておくと、「コピー品の販売」は非常に由々しき事態であることは、ブランドに限らず業界共通の意識です。コピー品が出回るとブランド価値が毀損されるのみならず、適切な市場価格が狂ってしまうためです。また、コピー品の使用によって肌が荒れてしまったなどといった報告もあります。
すなわち、国内できちんとした運営を行っているような時計専門店(並行輸入店)などは、コピー品を販売していることはまずありません。

一方の認定中古プログラムでは、ブランド独自の「品質保証」を突破した製品が販売され、かつメンテナンスは正規で行われます。そのため必ず純正パーツが使用され、工具や設備もブランドが自社製品のアフターサービスを行うものと同様になります。

また、認定中古にも保証が付属し、ブランドの正規アフターサービスが受けられるというのも特筆すべき点です。なお、認定中古品であっても、認定中古用の正規保証書が付属します。当然ながら真贋判定もブランドが行うため、コピー品は排除された市場となります。

現在リユース業界では自動車・時計のみならず認定中古が広がっております。

コーチの「リラブド;(Re)Loved)」プログラムや、三陽商会の中古革靴のリペア販売「三陽山長をはいた猫」プロジェクト等々、ブランド・メーカー側のリユース市場への参入が続いており、今後もいっそう発展していくことが見込まれます。

認定中古のメリット
IWC ポルトギーゼ

認定中古を購入するメリットは、大きく分けて三つあります。

まず一つ目は、安心の品質です。認定中古の最大のメリットと言っても良いのではないでしょうか。

前述の通り、これまで中古時計と言うと「メンテナンスされているのか」「故障品をつかまされるのではないか」といった心配事が払拭できないものでした。繰り返しになりますが、きちんとした専門店であればメンテナンスを行う、あるいは状態を正確に伝えていることがほとんどですが、こういったお店選びを間違えると、思わぬトラブルに発展するものです。

その点、認定中古はブランドのお墨付きが加わるわけです!ブランドの厳格な基準のもとにしっかりとメンテナンスされた個体が販売されているという安心感があります。とりわけ複雑機構やブランド独自機構は繊細なことも多いため、ブランドでしっかり整備してくれるというのは、かなり大きなメリットになるのではないでしょうか。

二つ目は、「保証」を含めたアフターサービスの充実です。

時計は精密機器です。そのため認定中古品だからと言って絶対に故障しないわけではありません。そういった中で何らかのトラブルに見舞われた時でも、メーカーが面倒を見てくれると言うのは大変心強いですよね。保証が付いているため、内部の自然故障に関しては無償で受けてくれるというのも嬉しいところです。

メンテナンスの際は純正パーツに交換され、かつ修理後はメーカー保証が継続されるといったメリットも大きいでしょう。

もちろん民間修理業者でもハイレベルなメンテナンスを行ってくれるところは非常に多いですが、「そういった修理店を知らない」「探し方がわからない」「正規メンテナンスを受けたい」といったユーザーにとって、認定中古の大いなるメリットとなるはずです。

三つめは、ブランドでの購入体験ができるということです。

出典:https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/rolex-certified-pre-owned.html

出典:https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/rolex-certified-pre-owned.html

※上の二つの画像はロレックスの認定中古プログラムに付属される、保証書と品質保証タグ。

これはブランド側の販売方法にもよりますが、基本的に高級時計の認定中古はブランド運営のショップ(オンライン・オフライン問わず)で販売され、購入者には認定中古のための保証書やサービスケース等が付属します。

一般的な中古時計だと、専門店の保証書はあったとしても、メーカーの正規書類についてはファーストオーナーが手にしたもののみでしょう。しかしながら認定中古であれば、正規書類が受け取れるというわけです(ただし近年ではペーパーレス化に伴い、電子保証書等に移行するブランドも少なくありません)。

また、ブランドの接客や、ブランドのサービスを享受できるという購入体験に価値を見出す方も少なくないですよね(個人的にはブランドのショッパーにステータスを感じます)。

なお、購入側のメリットを取り上げましたが、もちろん売却するユーザーにとってもブランドに委託し、認定中古品として販売することには大きなメリットがあります。

それは、「下取り」です。

高級時計になればなるほど、大量生産とは無縁です。そのため製造数や流通量はもともと多くないものですが、一部のブランドの一部のモデルでは世界的な需要が急激に高まった結果、いっそうの品薄となり、二次流通市場が急騰するといった事態になっております。

昔はこういった人気商品の「順番待ち」がブランドでもあったものですが、現在では予約すら受け付けないといったところが出てきました。

そんな中で認定中古プログラムは、ブランドが売却品を下取りにして、希望モデルを販売することが期待できます。明確にブランド側が発表しているわけではありませんし、ブランドによってはこの限りではありませんが、下取りによって希望モデルに近づける可能性は多いにあります。

一般的な中古市場では、希望モデルが売却先で取り扱われているかどうかはタイミング次第です。その点、ブランドのファンであり、ブランドの現行品への買い替えを検討しているなら、認定中古プログラムの利用の旨味は大きいでしょう。

認定中古のデメリット
オメガ 定価

メリットの反面、認定中古のデメリットはどういったものが考えられるのでしょうか。

まず知っておきたいのが、一般的な中古時計よりも高額になる可能性がある、ということです。

前述の通り、認定中古品はしっかりとした正規メンテナンスが施されたうえで販売されます。中には「交換の必要はない」とユーザーが考えるようなパーツまで交換されることもあり、メンテナンス費用は高くつく場合があります。当然その費用が上乗せされた販売金額となるので、一般的な中古時計よりも高い値付けとなる可能性は否めません。

また、認定中古品の中に希望モデルがあるとは限らない、というのも事実です。中古販売を専門としているショップであれば、様々なブランド・年代のモデルを販売していますが、基本的に認定中古品はブランドが取り扱っているモデルであり、また取り扱い数はそこまで多くはありません。

「価格が高い傾向にある」「品揃え」のデメリットを考慮した時、頻繁に買い替えて色々な時計を楽しみたいといったユーザーにとっては、認定中古はあまり向かないかもしれません。

「オリジナル性」の問題も、無視できない課題です。

「交換の必要はないように思えるパーツまで交換される」と述べました。これは、一般的な中古市場では価値あるものと判断されていたパーツまで交換され、オリジナル性が損なわれる可能性があることを示唆しています。

どういうことかと言うと、例えばロレックスの夜光。ロレックスでは1960年代~1999年頃までトリチウム夜光を使用しており、その後ルミノバやクロマライト夜光へと進化していきました。このトリチウムは放射性物質で、崩壊しながらβ線を放射し続けることで発光するため、約10年ほどで光らなくなります。すなわち「夜光としての機能」が損なわれたとして、ロレックスでは正規メンテナンスの際に針や文字盤を交換することが多いのですが、一方で中古市場ではトリチウムが残った個体は高い評価を得ています。なぜなら交換されておらず、オリジナル性を維持していることの証左(後年トリチウムが塗り直された個体も存在しますが)となるためです。とりわけアンティーク・ヴィンテージと称される年式の古い個体は、このオリジナルが大きな価値を持つことをご存知の諸氏も多いでしょう。

もしメーカーが「しっかりと整備する」のであれば、こういったオリジナル性が損なわれてしまう可能性があることを示唆しています。

もちろん「性能が良い中古品が欲しい」といったニーズもありますが、オリジナリティやリセールバリューを意識して買いたい方にとっては、認定中古の安心の品質保証がデメリットとなる場合があるのです。

※ただし後述するジャガールクルトの「コレクタブルズ」のように、オリジナルの状態を尊重したリペアに留める場合もあり、一概にデメリットとは言えません。

さらに「正規のアフターサービス」にも、気を付けたい点があります。

機械式時計 オーバーホール

まずメーカーのメンテナンスは、往々にして費用も時間もかかる場合が多いということです。例えば針ズレを起こしている場合。重症なケースだとオーバーホールとなりますが、針のハカマ(針を取り付けるパイプのようなパーツ)が緩んでいるだけなら、ここを締め直せば解決することもあります。

しかしながらメーカーの中には部分修理を行わず、オーバーホールやコンプリートサービスとセットでのみ受け付けるといった場合があります。こうなってくると修理費用が高額になったり、納期も数か月かかってしまうケースもあります。

また、保証があるとは言え、「保証対象」には明確な基準が存在します。具体的には第三者が手を加えた製品については、保証対象外とする、などといったことが挙げられます。当然と言えば当然なのですが、ちょっと小傷が気になって、市販の研磨剤で磨いてしまった・・・などといった場合にも、保証対象外となる場合があります(もっとも、ご自身で研磨剤を時計に使うことは並行輸入店であってもお勧めしません)。

売却側のデメリットも知っておきたいですね。

ブランドがどのように値付けを決定するのかはわかりませんが(定価との兼ね合いなのか、二次流通価格を意識した価格とするのか?)、メンテナンス費用が上乗せされる分、認定中古品の販売価格は高くなる傾向にある、と前述しました。しかしながら、だからと言って売却した際の価格が、ご自身の想定よりも高いとは限りません。

また、時計専門店や買取店などであればショップ側が査定額を提示し、売却するユーザーがこれに納得して成約すれば査定金額が支払われる形となります。

一方で認定中古が委託販売形式であった場合はいつ売れるかわからないといったリスクもあります。

認定中古・一般的な中古、どちらも一長一短です。ご自身の時計への価値基準や許容範囲、予算を軸に、ニーズにマッチする方を選びたいところですね。

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高級腕時計の認定中古が与える時計業界への影響
これまで時計業界では、正規ブランドがリユース品を取り扱うといった事例は、そう多くはありませんでした。

ブランドにとって「売り切り型」などとも呼ばれるビジネスモデルが一般的で、顧客に新品を販売することが収益を得るゴールであったためです。リユース市場に目を向けることは、新品製品の購買を妨げる、そもそもリユース市場でのかじ取りが難しいなどとと考えられていたことが背景にあります。

しかしながら時代は変わりました。

リユース市場は拡大の一途をたどり、リサイクル通信によると2021年の市場規模は前年比11.7%増の2兆6988億円に!これは12年連続での成長となっており、2022年もこれを上回っているであろうこと。また2025年には3兆5000億円規模を記録することを予測しています。さらにジャンル別に見ると、衣料・服飾品は前年比14.4%増・ブランド品は19.6%増と、ファッション業界全体でリユース市場規模が大きく成長していることも指摘されています。

こういった時代において、ブランド側のリユース市場参入は喫緊の課題となってきました。

現在の時計業界におけるリユース市場から、高級時計ブランドの認定中古が発展した背景や、与える影響について最後にご紹介いたします。

https://www.supakopitokei.com/rolex_copy68.html

認定中古を手掛ける人気時計ブランド
ケースサイズ ロングアイランド

認定中古を手掛ける人気の時計ブランドは、いったいどこなのでしょうか。

まず、2009年という早い段階からスタートさせたのが、フランクミュラー(ワールド通商)です。「プレミアム アプルーブド ウォッチ(Premium Approved Watch)」として大規模な下取り・委託販売を展開しており、フランクミュラーが誇る高度な技術者らによって蘇らせられた認定中古品は、一般の中古市場でも非常に高い評価を得るクオリティです。ブライトリングも、2009年頃から「トレード・イン・システム(TRADE IN SYSTEM)」としてクラブ・ブライトリングメンバーを対象に下取りサービスを行っています。

2000年代と言えば、まだリユース市場規模もここまでではなかった時代。自社の製品と、その製品を愛する顧客の目線に立った、素晴らしい企業姿勢ではないでしょうか。

なお、「超高額時計」として有名なリシャールミルも早い段階から認定中古を展開しており、2022年には国内5店舗目となる正規認定中古販売店「NX ONE KOBE」がオープンしました。

さらに2018年、リシュモングループがウォッチファインダーを買収したことも、近年の認定中古ビジネスにおいて、大きな役割を持ちます。

ウォッチファインダーは、イギリスの高級時計に特化した二次流通企業です。この買収によってリシュモングループ自らがリユース市場でのかじ取りを行うこととなります。これに伴いリシュモングループ傘下のヴァシュロンコンスタンタンが「レ・コレクショナー」として正規メンテナンスした年代物をイベントや展示会で実際に販売したり、ジャガールクルトが「コレクタブルズ」として、歴史的なタイムピースを修復したうえで(一方でオリジナルは尊重して)、再販しております。

その他ではセイコーグループの和光限定「グランドセイコー ファイン ビンテージウオッチ」。スイス ジュネーブブティックのみでの販売とはなるもののロンジンの「ウォッチコレクターズ」。

また2023年末までにオーデマピゲが認定中古をスタートすることをアナウンスしています。

このように、大きな潮流を生んでいるブランドのリユース市場への参入。今後、リユース市場の大いなる成長とともに、参入ブランドもまた増加していくことが見込まれます。

特にロレックスの兄弟ブランドであるチューダーや、ヴァシュロンコンスタンタン・オーデマピゲとともに世界三大時計ブランドに名を連ねる―そして歴史的スポーツウォッチで、驚異的なプレミア価格を記録する―パテックフィリップが気になるところ・・・!

時計業界には長い歴史と伝統を有するブランドが数多くあり、また不朽の名作は枚挙にいとまがないため、ファンにとってこの潮流は願ったり叶ったりと言って良いのではないでしょうか。

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なぜ高級時計ブランドが認定中古に参入を始めているのか?
ヴァシュロンコンスタンタン 222

多くの人気ブランドが認定中古に参入することは、時計業界や中古時計の価値の維持にとって、大変有意義なことです(詳細は後述)。

とは言え、長らくリユース市場に消極的であった各ブランドが、なぜ近年、認定中古をスタートさせているのでしょうか?

この背景は様々でしょうが、下記の二点を本項では取り上げます。

まず一つ目が、何度か取り上げている「リユース市場の拡大」です。リユース市場規模は年々拡大を続けており、2021年には2兆6988億円に到達したと前項で述べました。リサイクル通信では、これを「リユース品に対するユーザーの抵抗感が薄れた」「新品よりも割安で購入する、あるいは購入品を売却する行動はユーザーにとって賢い消費と捉えられるようになった」と指摘しています。

確かに時計業界でも、かつて中古品を頻繁に利用するのは、何本も時計を所有してきた愛好家といったイメージがありました。時計は洗浄やオーバーホールを経ることで蘇るものですが、なんとなく中古品は抵抗があるといったユーザーは多かったものです。

しかしながら近年では「中古品に抵抗がない」ことはもちろん、あえて購入時には「リユース市場から探す」といったユーザーが格段に増え、またご自身でも「売却」を考えて中古品を購入するといったケースがよく見られるようになってきているのです。

オーデマピゲ CODE1159

こういった消費マインドの変遷や、拡大するリユースビジネスを、ブランド側はもう無視できなくなったと考えられます。換言すると、巨大なリユース市場はブランド(だけではありませんが)にとって参入する旨味が大きいのでしょう。

とりわけロレックスやオーデマピゲといった人気ブランドの一部モデル(ことロレックスに至っては、現行の大きい部分を占めますが)は二次流通品の価格高騰が凄まじく、時には定価の二倍以上にも及ぶようなプレミア相場を記録することとなりました。これは現行品に限らず、生産終了モデルでいっそう顕著です。市場に出回る価値ある中古時計をコントロールし、自社で取り扱うことは、製品の価値を維持するうえであっても、ブランドのビジネスとしての旨味であっても、決して小さくありません。

二つ目は、サスティナビリティの重要性が際立つ昨今、循環型経済(サーキュラーエコノミー)へのシフトがブランドに求められているという点です。

サスティナビリティは持続可能性という意味で、環境・社会・経済の三つの観点において、将来にわたって継続していける能力を示します。この概念の中で、従来のブランドの「売り切り型」は得策とは言えません。大量生産・大量消費社会では、いずれ限りある資源が枯渇し、持続可能とは言い難いためです。そこで製品・パーツを含む資源を循環利用し続けながら、付加価値の最大化を図るビジネスモデル「循環型経済」が注目されています。

ブライトリング ナビタイマー

そして時計のリユース市場は、長らくこの循環型経済の代表的存在でした。

一方でリユースの価値が今ほど認知されていなかったがゆえに、再販しづらいモデルが安い価格で買い叩かれたり、金を採るために鋳つぶされてしまったりといった事情もありました。さらに、ブランド側が「パーツ保有期間」を定め、年式の古いモデルの修理を受け付けなかったり、二次流通品に対して差別を設ける(正規品とのメンテナンスの金額に大きな差をつける、あるいは二次流通品を受け付けない等)ことで、埋もれてしまった歴史的タイムピースやリユース品の価値はあったことでしょう。近年リユース品の価値が高まるにつれ、正規メンテナンスの在り方や企業のリユース品への姿勢に対するユーザーの目は厳しくなっています。このような「目」の中で、ブランド側はどのようにして自社の中古品を継承し、市場で循環させていくかが、試されているとも捉えられます。

前述の通り、現存する時計ブランドはいずれも長い歴史と伝統の中で、非常に素晴らしい製品の数々を輩出してきました。

今こそサスティナビリティを、そして自社のリユース品を適切に取り扱い、価値を永続的に示していくためにも。リユース市場への参入や自社リユース品のコントロールはブランドにとって取り組むべき課題であり、その一つの回答が認定中古プログラムなのではないでしょうか。

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認定中古で時計業界はどう変わる?
ロレックス 修理

認定中古を始めとしたブランドのリユース市場の参入によって、時計業かはどのように変わっていくことが予測されるのでしょうか。

この考え方もまた様々でしょうが、以下の三点において、時計ユーザーにとっても時計業界にとっても意義深いと考察します。

すなわち

・中古品の価値の維持

・コピー品や粗悪品の排除

・ブランドレガシーや修理ノウハウの継承

この三点です。

もっとも、「中古品の価値」については、現在のリユース業界やユーザー自身の手に依るところが小さくないでしょう。前述の通り、かつて中古品の市民権が今ほど獲得されていなかった頃は、適切な価値が付けられていない個体も少なくありませんでした。これは「価格」のみを指しているのではなく、再販性やオリジナル性にも当てはまります。

しかしながら中古時計の価値が周知されると市場は大きくなり、中古時計の取り扱いに長けた買取店・販売店が急増しました。ショップの急増は、良質な競争をもたらします。果たしてユーザーが求めるサービスや質を提供できる中古時計専門業者が増え、ユーザー自身の買い替えや中古時計店の利用も活発化。加えて上質な情報が溢れることでユーザー自身の目も肥えていき、さらにサービス・質の向上が求められる・・・といった循環が生まれています。

ここにブランドの認定中古という付加価値が新たに加わることで、いっそう中古時計の価値は深まり、市場の躍進に寄与すると考えられます。

ゼニス

また、ブランドのリユース市場の参入は、コピー品や粗悪品の締め出しにも一役買ってくれることでしょう。

ブランドがリユース市場に目を向けないということは、コピー品や粗悪品を追跡しないことを示唆します。しかしながら認定中古プログラムによってブランドお墨付きの鑑定や品質基準が確立すれば、真正品の価値を守れることはもちろん、偽造品の販売抑止に繋がることにも期待されます。

さらに、ブランドレガシーや修理ノウハウが継承できるというのも、業界にとって大きな意味を持つことでしょう。

これまで一部のモデルを除き、公式に自社の生産終了モデルの詳細なアーカイブ・資料が公開されていないがゆえに、真正性やオリジナル性が不明瞭といった個体が少なくありませんでした。

また、パテックフィリップやオーデマピゲといった永久修理を掲げる一部の名門ブランドを除き、年式の古い個体の修理は保証されないこともありました。これは、致し方ない面もあります。時計に限らずメーカーにはパーツ保有期間があり、生産終了したモデルであっても、一定期間はパーツを保有しておくことが求められますが、保有期間を過ぎればこの限りではありません。

もちろん高級時計ブランドの多くはパーツ保有期間を過ぎてもできるだけ修理してくれるところが多いですが、一方で製造していないパーツ交換が発生した場合は、断られてしまうといったケースもあります。そういった場合は、民間修理業者でパーツを別作することも可能ですが、全ての業者が対応してくれるわけではありません。

しかしながら認定中古プログラムのスタートによって、ブランドが自社のレガシーを公開すること。また修理ノウハウが継承されていくこととなり、結果としてこれまで不透明であった年代モノの解明が進んだり、修理できないとあきらめていた個体が蘇ることに繋がる、と予想できます。

中古時計の「繰り返しメンテナンスをして、次のオーナーに手渡していく」といった特性は、サスティナビリティの在り方そのものと言えます。認定中古プログラムによって、いっそう素晴らしい中古時計が市場に溢れかえる未来を期待するところです!

“フルメタル”G-SHOCK「GM-B2100」最新作はイエローゴールドカラー

G-SHOCKは、八角形ベゼルが特徴のフルメタルモデル「GM-B2100」の新作として新色のイエローゴールドカラーを採用した「GM-B2100GD-9A」を発表した。新たなカラーバリエーションとなった本作は、2023年3月10日より発売される予定だ。

高級感漂う魅惑のイエローゴールド
 G-SHOCKから新たに登場したのは、明るいイエローゴールドカラーの「GM-B2100」の新たなバリエーションとなる「GM-B2100GD-9A」。本作が属する「2100」シリーズは、人目を引くデザイン性と高い実用性が魅力のコレクションだ。

 G-SHOCKの初号機を現代風にアレンジしたデジタル・アナログコンビネーションモデル「GA-2100」を2019年に発売。特徴的な八角形ベゼルと薄型かつシンプルなデザインにより、世界的な人気ロレックス コピーを博している。また、22年8月には、ベゼルやブレスレット、スクリューバックのケースなどの外装部品にステンレススティールを採用した新シリーズ「GM-B2100」を発売するなど、進化を遂げている。

GM-B2100
G-SHOCK「GM-B2100GD-9A」
タフソーラー。フル充電時約18カ月(パワーセーブ時)。SSケース(縦49.8×横44.4mm、厚さ12.8mm)。8万300円(税込み)。
 今回のGM-B2100GD-9Aは、ベゼルやブレスレットに加え、ケースサイドのプッシュボタン、ビスなど細かな部品までイエローゴールドIPを施し、外装全体のカラーを統一している。

 これまでのモデル同様に、ベゼル天面やバンドにはヘアラインを入れ、ベゼル斜面はポリッシュ仕上げを施すなど、部分ごとに仕上げを使い分けることで、フルメタルモデルらしい美しい質感となっている。

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 ダイアルはブラックを基調に、インデックスや針に差し色としてイエローゴールドと同系色のカラーをあしらい、シックな印象にまとめている。カジュアルやフォーマル問わず、さまざまな服装にも合わせやすいデザインながら、イエローゴールドのカラーリングがさりげなく個性を演出する。

 加えて機能面でもこれまでと同様に充実している。定期的な電池交換が不要なタフソーラーを搭載し、Bluetoothを利用したモバイルリンク機能により、正確な時刻を表示するだけでなく、スマートフォンから簡単にアラームやワールドタイムなどの設定が可能だ。

驚異の11,000m防水を実現したロレックス、超深海にも耐える時計はこうして生み出された

ロレックスが発売した驚異の11,000m防水を謳うダイバーズウォッチ「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」。市販されている時計のなかで世界最高の防水性能を誇るこの製品は、いかにして生み出されたのか。


スイス高級腕時計メーカーのロレックスは、2022年に発売した「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」について、「限界に逆らう時計」と表現している。要するに、深海の水圧や気圧と同時に、技術的な限界にも逆らっているということなのだ。

このディープシー チャレンジは、水深11,000mでも機能するように設計されている。だが、こうした深さは理論上の意味しかもたないと言っても許されるだろう。

ロレックスには、すでに水深3,900mの防水性能をもつ腕時計がある(08年に初代が発売されたディープシー)。こうした深さは、人間が生存可能な深さをはるかに超えているのだ(なお、耐圧性金属でつくられた生命維持コックピットを使わない飽和潜水士による最深の潜水記録は、1988年の534mとなる)。

それでは、「理論上でしか体験できない深さ」のほぼ3倍という性能をもつ腕時計をつくる合理的な理由はあるのだろうか? そのせいで腕時計が巨大化し、装着性という別の限界にも逆らわざるを得ないというのにである。

ロレックスが合理的に答えるとすれば、その答えはこうなるだろう。「ロレックスにはそれができるから」

しかし、答えはそれだけではない。「ロレックスはそうしなければならない」のだ。ディープシー チャレンジは1960年に誕生して以来、綿々と続く同社の深海遠征用モデルの頂点に位置している。

マリアナ海溝の最深部へと向かった時計たち
ロレックスは1960年、北太平洋に位置する地球最深部のマリアナ海溝に潜水したバチスカーフと呼ばれる深海探査艇(トリエステ号)の外壁に、「ディープシー・スペシャル」と名づけた試作モデルを取り付けた。エポックメーキングと言われるこの潜水で、トリエステ号が到達した深さは10,911mである(ディープシー・スペシャルはダイアルを覆う丸いドーム状の大きなクリスタルが特徴的な時計で、潜水中も問題なく機能した)。

2012年には映画監督ジェームズ・キャメロンが潜水艇「ディープシーチャレンジャー」号に乗り、マリアナ海溝の水深10,908mまで単独潜水。そのときには、よりモダンな別のロレックスの試作モデルが潜水艇の外壁に取り付けられていた。

ロレックスはある意味、やり残した仕事をディープシー チャレンジで成し遂げたと考えられるかもしれない。キャメロンとともに海溝に潜った時計をベースに、60年にもわたって純粋な実験だった時計を市販化することに、ようやくこぎつけたのだ。技術力の証しとしては、これに勝るものはない。

とはいえ、それも過去のものであるかのように思える時期がしばらくは続いていた。深海遠征用の時計というコンセプトを生んだのはロレックスだが、人間の理解を超えるような潜水性能をもつ時計を生み出して究極の技術力を誇示していたメーカーは、ほかにもあったからだ。

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1,000m以上の防水性能をもつ時計をつくるブランドがひしめくなか、真の戦いが始まったのは19年のことだった。スイスの高級腕時計メーカーであるオメガが、冒険家ヴィクター・ヴェスコヴォが乗る潜水艇の外部に、ダイバーズウォッチ「シーマスター」の試作モデルを取り付けて、マリアナ海溝の最深部に送り込んだのだ。

これによってオメガは、自社のダイバーズウォッチで世界最深記録(キャメロンの記録を8m上回る10,916m)を樹立して勝利を手にしたばかりか、市販モデルの開発にも成功したのである。

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その市販モデル「シーマスター プラネットオーシャン ウルトラディープ」は22年3月に発売された。とはいえ、その防水性能は6,000m。対するロレックスは、いまやディープシー チャレンジで約2倍の防水性能を達成している。

http://www.21styles.com/mybbs/jkdfkopi/index.html


ロレックスは、「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」の防水性能を検査するために、COMEXと共同で超高圧タンクを開発した。 PHOTOGRAPH: FRED MERZ/ROLEX
過酷な試験を課したロレックスの挑戦
オメガとロレックスは技術力のアピール合戦で、自社の時計こそが世界最高だと競い合っている。ロレックスは世界最深記録を失ったとしても、市販されている時計のなかで世界最高の防水性能を誇りたいというわけだ。こうした競争は必然的にイノベーションを生み出し、生産技術の進歩へとつながっていく。

それを証明するかのように、すでにロレックスは想像を絶するほど過酷な試験をダイバーズウォッチに課している。フランスの潜水技術専門企業で、かねて提携しているCOMEXと共同で、超高圧タンクを新たに開発したのである。ディープシー チャレンジの防水性能を検査するためのものだ。

ロレックスによると、一つひとつのウォッチは25%の「安全マージン」をもたされて検査されている。要するに、水深11,000mの防水性能を保証するために、水深13,750mに相当する圧力に耐えられるか検査しているということだ。

Testing chamber for the Rolex Oyster Perpetual Deepsea with watches inside.
特別設計の高圧タンク内で防水試験中の「オイスター パーペチュアル ディープシー チャレンジ」。 PHOTOGRAPH: FRED MERZ/ROLEX
実際にディープシー チャレンジの直径は50mmと、必然的に巨大になっている。ジェームズ・キャメロンのマリアナ海溝潜水に同行した試作モデルはステンレススチールが重すぎて、日常的な装着はできない。これに対してディープシー チャレンジの最新の市販モデルは、航空工学で用いられるものと同じグレード5のチタン合金製だ。

このチタン合金は超軽量でスチールと同等の強度をもつうえに、腐食に強く温度耐性もあるので、時計への採用がますます増えている。ロレックスはこの点に限って後れをとっていた。そしてディープシー チャレンジはロレックス初のフルチタン製で重さは251gと、試作モデルから30%も軽量化されている。

内部に目を向けよう。ディープシー チャレンジは、ロレックスのダイバーズウォッチとして最高傑作と言える。そして、このことを装着者に思い出してもらうべく、文字盤にはいくつかの技術名が記されている。

例えば、ロレックスが開発して特許を取得したリングロック システム。内部が窒素合金スチール製の耐圧リングを使った強化ケース構造になっており、極度の圧力を受けても形状が維持される。

Rolex watches inside of a waterproof testing chamber.
ロレックスは通常、1.3トンのスチール製タンクで、スタンダードの潜水用ダイバーズウォッチを検査している。 PHOTOGRAPH: FRED MERZ/ROLEX

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ディープシー チャレンジはまた、ロレックスが開発した技術のなかで最も有名な「ヘリウム排出バルブ」を備えている。初めて採用されたのは1967年で、深海での飽和潜水時にケース内にたまるヘリウムガスを、ミッション終了時に排出するためのバルブだった(排出しなければ、減圧時に時計のクリスタルが吹き飛んでしまう)。

ロレックスの熱狂的ファンだけでなく、おそらくは筋金入りの潜水士たちも、ディープシー チャレンジを究極の潜水用ツールとして絶賛することだろう。ディープシー チャレンジは、何にも増してロレックスが“真の王者”であることを再認識させる時計なのだ。

いまなお現役のオイスターケースを1926年に発明し、防水性というコンセプトを初めて世に送り出したのはロレックスだった。そしていまも、これ以上はありえないところまでたどり着こうとして、同社は挑戦を続けている。

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【グッチ】「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」をサポートアーティスト ヒグチユウコとのコラボレーションによる日本限定コレクションを発表

2023年2月2日 ― グッチは、2023年2月3日より東京・六本木ヒルズ 森アーツセンターギャラリーで開催される「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」をサポートするとともに、アーティスト ヒグチユウコとの長年にわたる関係をたたえ、新たにデザインされたカプセルコレクションを日本限定で展開いたします。

https://youtu.be/XsKai_vl2CY

ヒグチユウコは、ファンタジックな生き物や少女、不思議なキャラクターや植物が登場する、おとぎ話のようでどこかミステリアスな世界を繊細なタッチで描き出すアーティストです。自然の世界への愛と遊び心あふれるストーリー性のある作品は、グッチの美意識と絶妙に調和しています。彼女がグッチのために初めて手がけた作品は、グッチ2018年春夏チルドレンズ コレクションで、彼女の代表作であるネコやイヌのモチーフを用いたものでした。以来、フィレンツェのグッチ ガーデンのウォールアート、東京・銀座のグッチ オステリア ダ マッシモ ボットゥーラトウキョウのファサード ウォールアートを手がけています。2022年には、グッチの実験的コンセプトショップであるVaultのPop-Upプロジェクトで、グッチの職人によって修繕されたヴィンテージバッグにハンドペイントで作品を描き下ろし、コレクター垂涎の逸品を創作しました。

「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」は、ヒグチユウコの初の大規模個展として2019年にスタートした全国巡回展(全9会場で開催)の最終章となる展覧会です。全国巡回した約500点に新たに描き下ろした大作や未公開作品などを加えた約1000点の作品が展示され、個性あふれるキャラクターたちが繰り広げる、楽しくもどこか切ないサーカス(CIRCUS)の世界へ誘います。GUCCIバッグスーパーコピー展覧会会場にはグッチのスペシャルコーナーもサーカスの一幕として展開され、グッチのために描き下ろされた作品の原画やこれまでのコラボレーション アイテムをご覧いただけます。

「ヒグチユウコ展 CIRCUS FINAL END」の開催を祝して、グッチは新たなコラボレーション コレクションを日本限定で展開します。本コレクションの主役となるのは、東京・銀座の並木通りに面したグッチ オステリア トウキョウのファサードを飾っているキャラクターたちとグッチを象徴するバンブーハンドルのバッグ。不思議なキノコや動物たちが暮らす森を舞台にしたロマンティックな世界が、〔グッチ バンブー 1947〕や〔グッチ ダイアナ〕バッグをはじめ、スモール レザーグッズ、シルク スカーフ、グッチ デコール コレクション、ウィメンズ ウェアを彩ります。

腕時計専門店としてお客様に寄り添うお店であり続けられるよう、スタッフ一同邁進してまいります。

新年第1段となる今回のブログは、本日よりスタートしているロレックス デイトナ特集にちなみまして、「【クロノグラフ】キャリングアームか、垂直クラッチか。」をテーマにお届けいたします。
ぜひ最後までお楽しみください。

クロノグラフを選ぶ際、時計マニアが気にするポイントとして「駆動方式」と「伝達方式」があります。

「駆動方式」については、「スピードマスタープロフェッショナル」や「ETA7750(SW500)搭載機」以外
ほとんどのムーブメントが「コラムホイール」を採用しているため、それほど悩むことはないかと思います。

今回は「伝達方式」として挙げられる「キャリングアーム方式(水平クラッチ)」と「垂直クラッチ方式」について説明していきます。
(「スイングピニオン方式」もありますが、低コスト機向けの伝達方式のため、時計マニアはあまり選択しないでしょう)

【キャリングアーム方式】
「キャリングアーム方式」は、古くからあるクラシカルな伝達方式で、「審美性が高い」ことが最大のセールスポイントです。
「レマニア Cal.2310」をベースにしたムーブメントや、ランゲ&ゾーネ「ダトグラフ」など、
伝統を重要視しているブランドが多く採用し、手巻きクロノグラフで多く見かける伝達方式となっています。

VACHERON CONSTANTIN ヴァシュロン・コンスタンタン ヒストリカル クロノグラフ 47111/000J(47101/4)

A. LANGE & SOHNE ランゲ&ゾーネ ダトグラフ 39mm 403.432

また、ゼニスの「エルプリメロ」は基本的にキャリングアーム方式ですので、
普段使いしやすいウブロ時計コピー自動巻きという点と、価格も比較的控え目ということで、現実的な選択肢ではないでしょうか。

ZENITH ゼニス エル・プリメロ クロノマスター ヘリオス 03.2160.4047/02.C713

デメリットとしては、「針飛びしやすい」ことと「動作時に一時的に振り角が落ち、精度が下がる」という点などが挙げられます。
日常的にクロノグラフを使用する方はそれほど多くないと思われますが、実用面に関わることですので、
購入を検討している方は知っておいて損はございません。

【垂直クラッチ方式】
「垂直クラッチ方式」は、フレデリックピゲが傑作自動巻きクロノグラフ「Cal.1185」に採用したことで広まった伝達方式です。
針飛びしづらく振り角落ちが少ない(≒精度が落ちにくい)という優れた実用性を誇り、
デイトナに搭載されている「Cal.4130」を設計する際に、ロレックスが「Cal.1185」を参考にしたとも言われています。

その高級機らしい設計や操作性から、近年自社製自動巻きクロノグラフを制作する多くのブランドが「垂直クラッチ方式」を採用しており、目にする機会も多い伝達方式ではないでしょうか。

ROLEX ロレックス デイトナ 116500LN ホワイト

JAEGER LECOULTRE ジャガー・ルクルト ポラリス クロノグラフ 42mm Q9028180 ブルー

デメリットとしては、クロノグラフのメカニズムがブリッジの下に隠れてしまい、クロノグラフらしい華やかさに乏しいということです。

この点は、オーデマピゲの新型クロノグラフ(Cal.4404など)では、ブリッジの面積を少なくすることでメカニズムを露出させ、魅せることにも優れたムーブメントとなっています。

AUDEMARS PIGUET オーデマ・ピゲ ロイヤルオークオフショア クロノグラフ 42mm 26238ST.OO.2000ST.01 ブルー

いかがでしたでしょうか。
伝統的で美しい「キャリングアーム方式」と、実用的で精度が高い「垂直クラッチ方式」。
それぞれ優れたポイントがあり、時計マニアでも迷ってしまうかもしれません。
後悔なさいませんよう、じっくりとご検討くださいませ。

ハリー・ウィンストン限定腕時計、ダイヤモンド輝く23年干支“ウサギ”モチーフのレッドダイヤル

23年干支“兎”モチーフのハリー・ウィストン限定腕時計


ハリー・ウィンストン限定腕時計、ダイヤモンド輝く23年干支“ウサギ”モチーフのレッドダイヤル|写真1
2016年より、中国の旧正月を記念し十二支を描いたウォッチを発表してきたハリー・ウィンストン。兎年となる2023年は、中国の十二支の中で最も幸運な動物とされる“ウサギ”をモチーフに、「この上ない幸運」を意味するレッド×ゴールドを配色した限定ウォッチを製作した。

レッドマザーオブパールに描かれる、中国の伝説“玉兎”
ハリー・ウィンストン限定腕時計、ダイヤモンド輝く23年干支“ウサギ”モチーフのレッドダイヤル|写真2
ベースとなるのは、オフセンターにレイアウトされた時分表示が特徴の、「HW プルミエール・コレクション」。真っ赤なマザー・オブ・パールダイヤルには、中国で語り継がれる伝説において、永遠に月に住む運命にあるとされる“玉兎”が花を摘んでいる場面が描かれている。

18Kローズゴールドによって描かれた兎のシルエットには、ハリー・ウィンストンのシグネチャーであるダイヤモンドをセット。ふわふわの白い尻尾と輝く瞳は、ラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンドで、首元を彩る大きなリボンは、マーキースカット・ダイヤモンドで表現されている。ダイヤルを華やかなに彩る22Kゴールド・パウダーは、一つ一つ手作業によって散りばめられている。デザインに個体差が生まれるため、世界に一つしかない唯一無二に仕上がっている。

月イメージの「花冠」に収まる時分表示
また、オフセンターにレイアウトされた時分表示は、月をイメージしたゴールド&ダイヤモンドの花冠の中に配置。12時位置には、美しく輝くエメラルドカット・ダイヤモンドがあしらわれている。

煌めく57個のダイヤモンドを配した18Kローズゴールド製ケース
ハリー・ウィンストン限定腕時計、ハイブランド コピーダイヤモンド輝く23年干支“ウサギ”モチーフのレッドダイヤル|写真4
ダイヤルが収まる36mmケースにも注目。柔らかな色味の18Kローズゴールド製ケースには、57個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンドを装飾。サファイアクリスタル・ケースバックからは、68時間のパワーリザーブを誇る、スイス製機械式自動巻きムーブメント「キャリバー HW2014」の動きを鑑賞できる。

ダイヤルと調和する真っ赤なレッドアリゲーターストラップ
ハリー・ウィンストン限定腕時計、ダイヤモンド輝く23年干支“ウサギ”モチーフのレッドダイヤル|写真3
組み合わせるストラップは、ダイヤルのレッドと調和する、同色のアリゲーターストラップをセレクト。17個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンドを配した、ローズゴールド製アルディロンバックルを備えている。なお、本ウォッチは、花を摘む玉兎のシルエットをゴールドで描いた、特別なギフトボックスに収納される。

【詳細】
HW プルミエール・チャイニーズニューイヤー オートマティック 36㎜ ※8本限定
<仕様>
ムーブメント:機械式自動巻き キャリバー HW2014
部品数:205
石数:28
振動数:28,800回/時(3Hz)
ヒゲゼンマイ:シリコン製平ヒゲゼンマイ
仕上げ:18Kローズゴールド・スケルトン加工ローター、サーキュラー コート・ド・ジュネーブ、ロジウムメッキ、サーキュラー・グレイン
パワーリザーブ:約68時間
機能:エキセンター時分表示
ケース:18K ローズゴールド
ケースサイズ:直径36mm、厚さ9.36mm
サファイアクリスタル:両面無反射加工サファイアクリスタル
ケースバック:シースルーバック、サファイアクリスタル
防水性:3気圧
ジェムセッティング(ケース):57個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンド
ダイヤル:レッド マザー・オブ・パール、22Kゴールドパウダー、18Kゴールド(15個のラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンド、4個のマーキースカット・ダイヤモンド、1個のエメラルドカット・ダイヤモンド)
ストラップ:シャイニー レッド・アリゲーターレザー
バックル:18K ローズゴールド製アルディロンバックル、ラウンド・ブリリアントカット・ダイヤモンド17個

プラダの2023年春夏新作がまもなくやってくる!

PRADA CHOICES
プラダの2023年春夏コレクションがまもなくはじまる。今季のテーマは「PRADA CHOICES」。ファッションにおける選択の表現を服に落とし込んだ。また、子ども時代の記憶から想起されたデザインやカラーパレットなど、クラシックなコードに親しみやすさや洗練さを加えた。展示会で新作をチェックしたGQエディターが今季の“推し”を紹介する。

プラダの2023年春夏新作がまもなくやってくる!──GQエディターのベストバイ
スイングトップ
2021年秋冬に登場したボンバージャケットなどの流れを組む、シルエットをスイングトップで再現。羽織るだけで、ラフ・シモンズの世界観を体感できる一着だ。袖周りのボリューム感や、身頃の低い重心などファンにとってはたまらないものがある。ディテールはドッグイヤーカラーや、フラップポケットなど、スタンダードなので白シャツやポロシャツなどあえてクリーンなアイテムと組み合わせ、個性的なフォルムを生かしたスタイリングがいいと思う。(岩田桂視、シニア・ライフスタイル・エディター/デジタルエディター)

22万円。
22万円。
ブーツ
プラダの新作のなかでひと際目を引いたのがレザーブーツだ。約6cmヒールとエイジング加工を施したレザーの風合い、そして反り返ったトウが特徴のサイドゴアブーツは、今季のルックのほとんどのルックで合わせられていたもので、ショーを見たときから気になっていたアイテム。ファーストのルックのように、タイドアップしたドレススタイルの足元のはずしに取り入れたい。(高杉賢太郎、シニア・ファッション・エディター)

WATCH

GQ MEN OF THE YEAR 2022 授賞式

プラダの2023年春夏新作がまもなくやってくる!──GQエディターのベストバイ
デニムジャケット
2023年春夏のビッグトレンドは、デニムだ。多くのブランドから嗜好を凝らしたさまざまなデニム・アイテムが登場しているが、プラダの新作は、色落ち具合が上品なデニムジャケットとジーンズが登場。サードタイプのトラッカージャケットは襟付きだけでなく、ありそうでなかったノーカラータイプが気になった。ショールックのようにジャケットをパンツにインして、オールインワン風に着こなすのもカッコよさそう。さりげないプラダのトライアングルロゴと背面の紙パッチにも注目。(高杉賢太郎、シニア・ファッション・エディター)
プラダ コリジョン スニーカー
未来的なデザインと立体的なアップリケが特徴の、ラバーインジェクションファブリックを使用した「プラダ コリジョン スニーカー」。新色は、ブラックのスプレーを吹き付けたようなデザインで、ベースのカラーが浮き出てくるような凝ったもの。見る角度で異なる表情が魅せれるのがクールだ。(高杉賢太郎、シニア・ファッション・エディター)

プラダの2023年春夏新作がまもなくやってくる!──GQエディターのベストバイ
スイングトップ
今季のコレクションは、アメリカ・50年代のエッセンスが散りばめられている。こちらのスイングトップは、まるでアメリカン・ダイナーのテーブルに敷かれていたテーブルクロスのようなチェック柄が目を引く。服自体は、若干細身のシルエットで前出のスイングトップと比べると、シャープな印象だ。裾を折り返したリジッドデニムとパックTと組み合わせ、50sらしいスタイリングに挑戦するのもありだ。(岩田桂視、シニア・ライフスタイル・エディター/デジタルエディター)

https://www.freebbs.biz/patio/patio.cgi?user=jkdfkopi

プラダの2023年春夏新作がまもなくやってくる!──GQエディターのベストバイ
ニット
タイトなトップスにボリュームのあるバギーパンツを合わせるのがここ最近の気分。チビTならぬ“チビニット”は、プレイフルなカラーブロックがキュート。ルックではレザーショーツとあわせていたが、リアルクローズとしてはハードルが高いので、シンプルなデニムやスウェットパンツとあわせて春先に着たい。11SSを彷彿とさせるロングスリーブもほしい!(高杉賢太郎、シニア・ファッション・エディター)



ショルダーバッグ
今シーズンの新作で狙い目がこちらのショルダーバッグだ。素材はRe-Nylonを用いる。サイズはW30×H27.5×D14.5cmと、ビジネスから普段使いまでカバーする大きさ。リッドにジッパーつきの収納を設けるなど、プラダ偽物機能性も高い。外出の機会も日常に戻りつつあるいま、使い勝手のいい新しいバッグを探していたひとにすすめたい。(岩田桂視、シニア・ライフスタイル・エディター/デジタルエディター)

ロレックスが正規認定中古制度を開始!

歴史・メンテナンス性の高さ・確かな需要によって、腕時計は中古(二次流通)市場を確立してきました。

この中古市場、近年、世界規模で急速な成長を遂げております。

中古市場の流通価格は基本的にはメーカーの定価に縛られないものとなります。新品に比べれば安く、あるいは現行にはない希少な個体は、莫大な価格で売買される傾向にありました。

しかしながら、この巨大市場をメーカー側も無視できなくなったか。なんと、ロレックスが正規認定中古制度に乗り出したというのです。

この記事では、ロレックスから公開された認定中古制度についてご紹介するとともに、今後のロレックスの二次流通相場への影響を考察いたします。

アンティークロレックス エクスプローラー コピー 1016

ロレックス 正規認定中古制度の概要
ロレックスから発表された、認定中古制度(Rolex Certified Pre-Owned)の概要は下記の通りです。

真正性の保証
認定中古制度と言った時、ユーザーにとっての最たる利点は「真贋の保証」ではないでしょうか。

認定中古制度について簡単に解説すると、厳格な基準や検査を設ける第三者が、その中古品に対して「真正性」や「品質」にお墨付きを与える制度です。

腕時計で「正規認定中古」といった際は「第三者」がメーカーとなり、あるオーナーからメーカー自身で買い取った中古品を、メーカー自身が検査して「真正性」「品質」を保証したうえで販売する制度となります。

ロレックスはこの度Rolex Certified Pre-Owned(認定中古制度)を立ち上げ、ロレックス自身で真正性および正常な動作(品質)を保証する、と。

ロレックスは「すべてのロレックス製品に適用される品質基準を満たしていること」「ロレックスのワールドワイドネットワークのノウハウとプロフェッショナリズムを反映した時計であること」を保証すると語っています。

現段階ではどの程度までの品質保証(精度や外装コンディション)となるのかはわかりませんが、ロレックスのことですから、中古であろうとなかろうとハイレベルであろうことは間違いありません(もっとも、現在出回っている中古ロレックスの品質は、とてもハイレベルですが)。

Rolex Certified Pre-Ownedで保証された製品には、ホワイトとグリーンがツートンになったタグが付属されるとのことです。

出典:https://www.rolex.com/ja/buying-a-rolex/rolex-certified-pre-owned.html

併せて、Rolex Certified Pre-Ownedの製品は、2年間の国際保証が適用されるとともに、やはりホワイト×グリーンの保証カードが付けられます。

なお、Rolex Certified Pre-Ownedの対象製品は、正規販売店での購入より3年以上が経過していることが条件となっているようです。製造年による差別は今のところは聞かず、ヴィンテージから現代ウォッチまで幅広く取り扱いされることを期待します。

Rolex Certified Pre-Ownedのスタート時期は2022年12月初頭より。

一部の国でのBucherer(ブッフェラー)でまずは販売とのことですが、日本語でもプレスリリースされているということは、わが国でもスタート間近でしょうか。

また、フランクミュラーの正規認定中古精度のように、下取り(買い替え)サービスなども今後視野に入れられているのでしょうか。

ロレックスからの続報を待ちましょう!

ロレックス 認定中古制度が与える相場への影響
ロレックス GMTマスターII 16710

冒頭でも述べたように、近年の中古市場の拡大は非常に目覚ましいものがあります。そして、この成長を牽引しているのがロレックスです。

一方で、一部(ことロレックスに限っては、多くのモデルでと言った方が良いかもしれません)のロレックスウォッチは狂騒的な相場を記録しており、定価や当時の実売価格をはるかに上回るような相場感が当たり前となってまいりました。

もともと「生産終了したロレックスは価格が上がる」といった傾向はありました。しかしながら近年では、これが加速している状況にあります。

こういった状況の中で、ロレックスの正規認定中古制度は、どのような影響をもたらしていくのでしょうか。

気になるのが、ロレックス自身の「再販価格」です。

当然ながら、ロレックスによって認定された中古品はロレックス自身で価格を付けて販売することとなりますが、ロレックスは現状の狂騒的な相場を決して良しとしておりません。現状の相場感を加味して販売するとなれば、新品よりも高い値付けとなるモデルも少なくなく、新旧で価値が逆転してしまう可能性があるためです。

認定中古制度は、ブランドや製品の「価値」を守るといった側面もあります。

反面、現状ロレックスに関して言えば中古相場もまだまだ高く、こういった状況下において相場をコントロールするのは、なかなか難しいようにも思われます(とは言えロレックスとしては、認定中古制度の目的はコピー品や改造品の一掃でしょうが)。

ロレックス デイトナ 116520

ロレックスの認定制度中古のスタートによって、認定中古品が二次流通市場で高値売買されるようになるのではないか(特別なタグ・保証カードもつくことですし)・・・
また、認定中古制度の登場によって、ロレックスの中古製品への注目度がいや増し、需要・ひいては相場高騰の起爆剤となってしまうのではないか・・・

そんなことが予測されます。

なお、認定中古制度は「正常な動作」となるよう品質保証されるとのことなので、既に夜光が光らない針・文字盤などを代表に、交換パーツが発生するのでしょう。
ロレックスは現在のメンテナンス時も、正常動作を前提としており、パーツ交換を意欲的に行っています。

そうなってくると「オリジナル性」といった面では、現状の二次流通市場に軍配が上がるように思われます。

さらに疑問なのが、近年ロレックスは年式の古い個体(手巻きデイトナ等)のメンテナンスについて、全てを受け付けるわけではなく「いったん預かり」などといった措置を取ることが往々にしてあります。ロレックスは永久修理を掲げているわけではなく、パーツ保有期間があるため、致し方ない面もありますが、認定中古制度においてはアンティーク品などがどのような扱いになるのか気になるところ・・・

これまた、今後のロレックスに要注目です!

ビリー・アイリッシュと新恋人ジェシー・ラザフォード、グッチの“パジャマ姿”でレッドカーペットデビュー

ビリー・アイリッシュが、新恋人とされるザ・ネイバーフッドのリードヴォーカル、ジェシー・ラザフォードと初めて公の場に姿を現した。11月5日(現地時間)、ロサンゼルス・カウンティ美術館(LACMA)のアート+フィルムガラのレッドカーペットに登場したビリーとジェシーは、グッチ(GUCCI)のモノグラムプリントのパジャマ姿というカップルコーデ。また2人でモノグラムの大きなブランケットにくるまってフォトコールに応じ、幸せオーラに包まれていた。

https://www.rasupakopi.com/gucci_z22.html


ビリーは、レースをトリミングしたスリット入りのスリップドレスにロングローブを羽織り、アイマスクとグローブをプラスしたモノグラムルック。一方のジェシーは、パイピングを施したシャツとパンツにスリッパで、ラグジュアリーで最上の眠りを約束してくれる装いだ。

グッチのクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドロ・ミケーレのミューズでもあるビリーがモノグラムを纏ったのは不思議ではない。しかし、このようなフォーマルなイベントにパジャマで登場したことは驚きだった。次に2人がレッドカーペットに登場するとき、どんなスタイルを用意してくれるのか楽しみだ。