ロレックス 価格 エクスプローラーI 214270
ロレックスは実用時計としても売り買いしながら楽しむにしても非常に魅力的なブランドですが、初めて買うには「価格」で躊躇してしまっている、という方は少なくないでしょう。
例えば現行デイトナ116500LNは黒文字盤で380万円超え、白文字盤に至っては440万円前後を記録しています。
また、GMTマスターやサブマリーナなど、多くのスポーツロレックスで新旧問わず100万円を切ることはなかなか難しくなってきました。長らくエントリーモデル的立ち位置であったエクスプローラーIなども、定価を上回る実勢相場です。
でも、「高い」を理由にあきらめるのはまだ早くないですか?
実は、ロレックスの中ではまだ安い価格で購入できて、しかもこれから価格高騰のポテンシャルを秘めているモデルがあるのです!
この記事では、まだ価格を爆上げしていないねらい目モデル9選をピックアップしてみました!価格帯としては、100万円以下から厳選しましたが、中には50万円以下で購入が可能なモデルも!
ロレックスをお探しの方は、ぜひ一度チェックしてみて下さいね。
※価格・相場は2021年8月現在のものを参考にしております。
※掲載した「ねらい目モデル」はあくまで予想であり、高騰をお約束するものではございません。ご了承ください。
目次
まだ安く買えるねらい目ロレックス①エクスプローラーI 14270
まだ安く買えるねらい目ロレックス②エクスプローラーI 114270
まだ安く買えるねらい目ロレックス③ターノグラフ 116264
まだ安く買えるねらい目ロレックス④エアキング 14000
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑤エアキング 14000M
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑥エアキング 114200
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑦デイトジャスト サンダーバード 1625
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑧オイスターパーペチュアルデイト 1500
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑨デイトジャスト 16030
まとめ
まだ安く買えるねらい目ロレックス①エクスプローラーI 14270
エクスプローラーI 14270
ロレックス エクスプローラーI 14270
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3000
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]36mm
[文字盤]黒
[製造期間]1990年~2001年
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まず最初に「まだ安く買えるねらい目」としてご紹介するのは、ロレックスのエントリーモデル的立ち位置を担ってきたエクスプローラーIの生産終了モデルRef.14270です!
「探検家のために」というコンセプトのもと誕生したエクスプローラーIの歴史は、1953年に始まりました。
日付表示すら持たないシンプルで視認性を優先したブラック文字盤に堅牢なオイスターケース・ブレスレットは、ビジネススーツにもアウトドアファッションにもマッチする汎用性の高さを誇ります。
他のロレックス同様に、長い歴史の中でいくつかのモデルチェンジを経ています。
エクスプローラーIの現行モデルRef.124270は、2021年リリース。そう、実は直近でモデルチェンジを経ているためか、今最も熱い市況を形成しているコレクションでもあります。
前提として、近年のロレックス市場の熱狂は凄まじく、供給をはるかに凌ぐ世界的な需要に喚起された実勢相場が、過去類を見ない高騰を果たています。スポーツロレックスを中心に、現行品は100万円を切ることはほとんどなくなった」は、冒頭で述べた通りです。
この熱狂をさらに激しくする要因の一つが「生産終了」です。
ロレックスは基本的に同一シリーズ内で、デザインは大きく変えずにアップデートを図ることで進化してきたブランドです。この「進化」の過程で新しく市場に送り出されるモデルもあれば、生産終了するモデルもあります。この生産終了したモデルに「買い」が集中し、現役時代では考えられなかったような実勢相場を形成することがままあるのです。
この傾向は近年より顕著になっています。
とりわけエクスプローラーIレベルの人気シリーズともなると、モデルチェンジでファンの耳目が集まることで、歴代モデル全てが相場を上げてしまうこととなりました。
しかしながら、1990年代製造と年式の古いRef.14270であれば、まだ安く買える個体もあります。さすが価格の優等生と言われてきたエクスプローラーI。
Ref.14270について補足すると、エクスプローラーIの中では第4世代にあたり、月9ドラマ ラブジェネレーションで木村拓哉さんが着用したことでも有名ですね。木村さんの広告代理店での役者ぶりによく似合っていたことから、以降、日本国内でロレックスの知名度は、飛躍的に高まりました。
エクスプローラーI 14270
「第4世代」と申しましたが、現行エクスプローラーIのデザインコードを作り上げたのは14270と言われています。
発売当初は先代までと様相を大きく変えたことから、不満の声が挙がったものでした。
アンティークロレックス エクスプローラーI 1016
※先代Ref.1016。1963年~1988年頃まで製造されたロングセラー
風防がプラスティックからサファイアクリスタルへと変更になり、インデックスや文字盤の色味もより艶と深みのある仕様となったためです。
しかしながらより現代的でスマートなデザインとして徐々に人気を博していきます。
ちょうど同時期に一大ロレックスブームが始まったことも追い風となり、Ref.14270は一躍人気モデルへと仲間入りを果たしました。
2010年より39mmへとケースがアップサイジングされたことから「今は無き36mmケース」ということも相まって(もっとも、2021年リリースのRef.124270より、36mmサイズが復刻しました)、年々需要を増していったモデルでもあります。
エクスプローラーI 14270の実勢価格とねらい目な理由
ロレックス エクスプローラー 14270
前述の通り、「生産終了したロレックスは相場が上がる」と昔から言われていますが、近年ではとりわけ5桁リファレンスのロレックスで顕著となっております。
一方でこの14270は1990年~2001年頃まで製造されていたこと。加えて現行品まで一貫してデザインコードが踏襲されてきたことなどから流通量が豊富で、価格は安定傾向にありました。むしろ、2016年半ばまでは、下落傾向にあったのです。
しかしながら2017年から上昇ラインを描き始めます。
以前は20万円台で購入できることもあったモデルですが、今や既に80万円前後~100万円前後を記録しているのです。ちなみにほんの1年前までは70万円程度が天井だったことを鑑みれば、大幅な値上がりであることがおわかり頂けるでしょう。
これは、2021年のモデルチェンジの影響が如実であること。加えて近年のロレックス高騰で、他のスポーツモデルを買おうと思っていた層から流れてきていることが考えられます。
ロレックス エクスプローラーI 14270
しかしながらまだまだ上がり切っていないというのが業界筋から聞いた意見。
と言うのも、5桁時代全てのロレックスに言えることですが、需要が集中していることで市場から状態の良い個体はじょじょに減っており、今後さらに入手が難しくなる可能性があるためです。
こういった価格高騰のポテンシャルを抜きにしても、80万円台で購入できるスポーツロレックスは今は少なくなってきたので、「できるだけ価格を抑えたい!」という方にもお勧めできます。
ただし気を付けたいのは、これまたエクスプローラーI,あるいはRef.14270に限らず、5桁ロレックスは仕様や年式によって価格が数万円~数十万円変わってくることが往々にしてある、ということ!
基本的に高年式(製造年が新しいこと。2010年頃より前ののロレックスは、保証書がなくともシリアルである程度の製造年を確認できる)の個体の実勢相場は高くなる傾向にあります。もちろん状態や付属品の有無にもよりますが、Ref.14270だと最終品番のシリアルP番(2000年)は90万円台半ば~といった実勢相場です。
一方で近年では、「今は無い仕様」に注目が集まっていることも事実。
その典型例がシングルバックル・オールトリチウム夜光です。既にこの二点は注目を浴びており、じわじわと相場を上げている状況です。
※多少年式は前後しますが、シングルバックルは1995年頃まで、トリチウム夜光は1997年頃までの製造個体で確認できます。シリアルにするとE番、X番、N番、S番、W番あたりで、トリチウムが残っていることが確認できれば該当個体となります。
トリチウム夜光の個体は6時位置に「SWISS-T<25」などの表記が見られますが、針が交換されていたりするケースもあるため、販売店に確認が必要です。
ロレックス エクスプローラーI 14270 ブラックアウト
左:通常のインデックス 右:ブラックアウト
また、Ref.14270には一部レア個体が存在します。
E・X品番のごく一部にみられるブラックアウト(通常白ラインが入っているインデックスの内側が黒くなっているもの)はコレクターズアイテムとして人気があり、既にプレミア価格でなかなか入手が難しい現状です。
さらにこのブラックアウトもセンターロゴが「シルバーレター(シルバープリント)」か「ホワイトレター(ホワイトプリント)」に分類され、前者の方がより稀少価値が高く、その実売価格は300万円超えも当たり前となります。
こういったレア仕様を除けば、まだ100万円以下の個体が出回る、稀有なスポーツロレクスと言えるでしょう。
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まだ安く買えるねらい目ロレックス②エクスプローラーI 114270
エクスプローラーI 114270
ロレックス エクスプローラーI 114270
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3130
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]36mm
[文字盤]黒
[製造期間]2001年~2010年
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14270の次世代Ref.114270もまた、今ならまだ安く購入ができて、しかもねらい目ロレックスのうちの一つです。
14270とパッと見はあまり変わりませんが、ムーブメントがCal.3130に一新されたRef.114270。
Cal.3130はサブマリーナの114060、14060Mなどにも使用されている名機で、Cal.3000と比較すると精度の安定性やメンテナンス性が大幅に向上しています。
なお、2015年頃からロレックスのムーブメントは順次3200番台(Cal.32●●という機械)に移行しつつあります。
エクスプローラーI 114270
3100番台と3200番台の大きな違いは「パワーリザーブ」で、3100番台が約48時間であることに対し新型3200番ムーブメントのそれは約70時間!約一日分もパワーアップしていることとなります。
だからと言って3100番台が実用性のない機械かと言うと全くそのようなことはなく、紛れもなく性能・精度・信頼性の高い逸品です。
さらにRef.114270では、フラッシュフィット(ケースとブレスレットを繋ぐパーツの、ロレックス独自の呼び方)の堅牢性が向上したり、夜光の非トリチウム化が進んだりと、細部にわたって細やかな気遣いを感じられるスペックアップが話題となりました。
ちなみに最新Ref.124270は、2010年~2021年にかけて現役世代を担ったRef.214270ではなく、このRef.114270に範を取ったと言われています。そのためリファレンスも「224270」ではなく「124270」となり、ケースサイズは36mm,文字盤レイアウトも踏襲されることとなりました。
エクスプローラーI 114270の実勢価格とねらい目な理由
エクスプローラーI 114270
Ref.14270の項でもご説明したように、2021年のエクスプローラーI最新世代の登場によって一時期価格高騰しましたが、最近では80万円台後半~100万円前後と、高止まりといった印象です。。
その理由の第一は、やはり新型エクスプローラーの登場で、歴代モデルへの買いが集中し、実勢相場が上がっているということ。
とりわけRef.114270はRef.214270ほど高騰もしておらず、かつ2000年代製造モデルと年式も新しいため、2021年に入ってからの相場情報には目を見張るものがありました。お問合せ数も、昨年と比べると非常に増えております。
ちなみに2020年の、当店でのRef.114270の販売価格は平均693,000円でした。2020年は新型コロナウイルスの影響もあり、流通量が減った結果ロレックス相場が非常に高騰していた一年でしたが、ことRef.114270に至っては2021年の上昇率の方が凄まじいことがおわかり頂けるでしょう。
Ref.114270は流通量が多いため希少性はありませんが、上記のように生産終了から10年が経つにもかかわらず需要が衰えないことも、一定の価値の高さを維持し続けている要因です。
今後、軒並み高騰するロレックスから購入層が流れてくる可能性もありますし、今最も買い時と呼んでいいモデルではないでしょうか。
ロレックス エクスプローラーI 14270
なお、同じ114270でも、最終にあたるランダム品番は既に高い価格を記録しています。同時にG番も手に入りづらい個体となっております。
製造本数が少なく、また2007年以降ルーレット刻印が入るようになった個体は買取がされやすいため、需要高めの傾向にあります。
Column;エクスプローラーⅠ 214270はもう安く買えない?
ロレックス 価格 エクスプローラーI 214270
これまで何度か言及しているように、2010年~2021年と長らく現行エクスプローラーIの顔を張ってきたRef.214270。
やはり「価格の優等生」といった印象が強かったものですが、「エクスプローラーI唯一の39mmケース」となったこともあってか、2021年3月頃から実勢相場は急騰しました。
もともと2019年頃~2020年頃にかけて、「生産終了」の噂が飛び交っていたこともあり、高年式個体を中心に実勢相場は90万円近くまで値上がり。そこから2021年3月に、相場は100万円超えを記録します。新作発表前ということもあり(2021年はオンライン上で4月に新作発表されることが早い段階で公表されていました)、ロレックス相場全体が上がっていたと言う背景もあります。しかしながら4月8日に新型エクスプローラーI Ref.124270が発表されると、一気に180万円まで跳ね上がりました。
現在では、120万円台~140万円台程度に落ち着いてはいるものの、なかなか下がる気配がない、といった見方が強くなります。
安く買えるロレックス エクスプローラーI 214270
すなわちRef.214270は、「安く買える」ロレックスとはなかなか言いづらくはなりました。
とは言え生産終了によって今後価格が上がる可能性は十二分であり、ねらい目であるといった点では首肯できますね。
なお、Ref.214270は2010年~2021年まで製造されてきましたが、2016年にはマイナーチェンジが施され、インデックス3・6・9に夜光が、そして針が太く長くなって視認性がさらにチューンアップされ、より探検家にふさわしいモデルへと昇華されました。
エクスプローラーI 214270
左:旧型文字盤 / 右:新型文字盤
このマイナーチェンジを境に「前期型」「後期型」と分類することができます。ちなみに前者を「ブラックアウト」,後者を「ホワイト369」などと表記することもあります。やはりRef.214270も、高年式であればあるほど価格は高くなります。
もっとも、ロレックスは実用時計の王者です。
多少年式を経ていても普段使いできるものがほとんどで、様々な年代の個体をお楽しみ頂けます。
そのため、価格高騰は抜きにしても、ご予算内で安くて気に入ったエクスプローラーIが買えるといいですね。
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まだ安く買えるねらい目ロレックス③ターノグラフ 116264
ターノグラフ 116264
ターノグラフ 116264
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3135
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]36mm
[文字盤]黒・白・青
[製造期間]2004年~2013年
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ターノグラフというロレックスウォッチをご存知でしょうか。
デイトジャストの中の1モデルで、スポーツロレックスよりかは価格が上がりづらいと言われるドレスウォッチであるにもかかわらず、やはり業界筋では次に価格高騰するのでは、として騒がれている一本です。
ターノグラフは2004年に登場し、わずか10年に満たず生産終了したデイトジャストです。かといって決して不人気というわけではありません。
デイトジャストで唯一時間計測が可能な回転ベゼルを搭載させており、かつデイトジャスト、デイデイト、カメレオンなどで見られるフルーテッドベゼル仕様となっていることが特徴です。
ターノグラフはTURN-0-GRAPHで「ゼロへ戻る」という回転ベゼルを象徴する名称を持ちますが、ペットネームとして文字盤にロゴ表記があるところもデイトジャストとしては珍しいですね。
ロレックス ターノグラフ
このスポーツロレックスとデイトジャストの良いとこどりをした特徴が、「ちょっと変わったロレックスが欲しい」という層から支持を受けてきました。
さらに、ターノグラフは歴史的名機であるサンダーバードの後継機ではないか、とも言われています。
サンダーバードとは1956年にアメリカ空軍アクロバットチーム「サンダーバーズ」隊長ドン・フェリス大佐の引退を記念し、同氏のために特注されたモデルです。
2004年にターノグラフ116264が登場したことによってサンダーバードの最終モデル16264は惜しまれつつも生産終了となりますが、それを引き継いだ形でターノグラフが誕生したのではないか、と。
もちろんベゼルの形などがサンダーバードとは異なることから諸説ありますが、サンダーバード同様にイレギュラーロレックスといった立ち位置から人気を博したことは間違いありません。
ターノグラフ 116264の実勢相場とねらい目な理由
ターノグラフ 116264
前述の通り、ターノグラフは少し変わったロレックスが欲しい方や、現行ロレックスには飽きてしまった方から厚い支持を受けてきました。
中古市場で根強い人気を誇ってきましたが、しかしながらやはり定番外しなこと。そしてステンレス×ゴールドのコンビモデルであることから、ステンレス製スポーツロレックスほどの高値圏内には入っていません。
しかしながら生産終了しており、さらに現存する個体数が少ないことなどは価格高騰するロレックスの共通事項。スポーツモデルが上がりきったところで、次にくるのはターノグラフではないか、というのが業界筋の声です。
現在の実勢相場は80万円台~90万円台後半。ほんの一年前はまだ60万円~70万円台程度が平均であったため上昇率はきわめて高いと言えますが、まだ100万円以下で買えるねらい目ロレックスであることは間違いありません。
なお、ジュビリータイプのブレスレットとオイスターブレスレットがラインナップされていましたが、「スポーツロレックスに近い」ということで後者の方が人気を博しており、ねらい目と言っていいでしょう。
ロレックス デイトジャスト ターノグラフ
また、より華やかなイエローロレゾール(イエローゴールド×ステンレススティールのコンビ)のRef.116263やエバーローズロレゾールのRef.116261は、実勢相場100万円前後~となっております。
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まだ安く買えるねらい目ロレックス④エアキング 14000
エアキング 14000
ロレックス エアキング 14000
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] 14000:Cal.3000
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]黒・白・ピンクなど
[製造期間]1990年~2000年
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次にご紹介する「まだ安く買えて」かつ「価格高騰するかもしれない狙い目」ロレックスは、エアキング Ref.14000です!ケースサイズ34mmと小ぶりですが、近年では小径ケースが流行の一つになっているため、狙っている方もいらっしゃるでしょう。
「エアキング」というペットネームはロレックスの歴史の中で最も古く、1940年代の製造個体で確認することができます。1930年代~1940年代、ロレックスは航空業界とは密接な関係を持っており、その際パイロットウォッチとして誕生しました。
ペットネームとは簡単に言うと文字盤に記されたそのモデルの愛称、的なもの。デイトナとかサブマリーナがそれにあたりますが、実は最も歴史があるのがエアキングなのです。
1945年に製造されたRef.4925から、既に文字盤上に「Air-King」のプリントが登場し始めました。
そんな歴史あるモデルながら、「定番」とは言えないシリーズでもありました。
エクスプローラーIなどと異なりデザインコードを踏襲していなかったこと。現在はスポーツロレックスとしてラインナップされていますが、かつては「オイスターパーペチュアル」というデイトジャストのディフュージョンシリーズの派生モデルであったことが大きいでしょう。
とは言えこのペットネームがあったからこそ現在は「エアキング」として独立したシリーズ展開を行うことができた、と言えます。
ロレックス エアキング 14000
こういった背景から、エアキングは大人気商品!と言うよりも通なロレックスファンから熱烈な支持を集めてきました。
デイトナや後の最新鋭パイロットウォッチ・GMTマスターと比べると、やや地味な立ち位置。一度生産終了し、ラインナップから完全に姿を消すという憂き目にあった経歴も持ちます。
しかしながら、同時にこの「ちょっとマイナー」なところがエアキングの強みです。
特に、1990年頃~2000年まで製造されていたRef.14000は、プロお墨付きのねらい目っぷりです。
その理由をご紹介いたします。
エアキング 14000の実勢相場とねらい目な理由
エアキング 14000
先ほどから何度かご紹介しているように、デイトナ、GMTマスター、サブマリーナといった花形スポーツロレックスは軒並み相場を上げています。しかも需要が集中しすぎて、常時品薄という状況。ここまで敷居が上がってしまうと、「初めてロレックスを購入しよう」という層は、どうしても手を出しづらくなってしまうものです。
そんな時、エアキングは強い味方です。
状態にもよりますが14000はまだ40万円台で購入できる個体が結構あります。
もちろんこの要因は花形ロレックスほどの派手さがないから、と言うこともあります。でも、それは決して「売れない」と言うことには繋がりません。
実際、その歴史からロレックスファンによって愛され続けてきた一大シリーズ。なぜ相場が上がりすぎないかと言うと、2016年以降Ref.116900として独立するまでは廉価なオイスターパーペチュアルのくくりであり、文字盤デザインにバリエーションを有するためです。つまり人気が分散しやすく、かつ流通量が多いので稀少性は低く、それゆえ急騰はしづらのです。
エアキング 14000
一方でかつては10万円台で買える個体もあったのがこのエアキング。ほんの数年前と比べて30万円以上値上がりをしています。
GMTマスターなどと比べると決して派手ではありませんが、ジワジワと相場を上げていると言えます。
今後も唐突に価格が上がる、ということはないでしょうが、エアキングの堅実な魅力から、需要が止むとは考えづらく、やはりジワジワと高値を続けていく、というのが業界筋の見方です。
なお、Ref.14000の同世代エアキングであり、エンジンターンドベゼルを備えたRef.14010も同様にねらい目であるため、併せてご紹介致します。
エアキング 14010
エアキング 14010
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] 14010:Cal.3000
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]黒・白・ピンクなど
[製造期間]14000:1990年~2000年
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14000と同等スペックとはなるものの、かなり印象が異なりますよね。
エンジンターンドベゼルはステンレス素材に凹凸の装飾を施し、かつ放射線状に切込みを入れた、スポーツロレックスにはないドレスライン専用の装飾ベゼルです。フルーテッドベゼルのスポーティーバージョンといったところでしょうか。
なお、このエンジンターンはロレックスの独自用語ではなく、ジュエリーや文具といったプロダクトに用いられてきた装飾技法です。一方で航空機のエンジンが回っている様子を表現した、などと言われることもあります。
ロレックス エアキング 14010
ターノグラフや後述するサンダーバードと同じ「変わり種」となりますが、14010の方がよりリーズナブル。なぜかと言うと、ターノグラフはデイトジャストであることに対し、エアキングはその廉価版にあたるオイスターパーペチュアルとしてラインナップされているためです。
そのため実勢相場は40万円台~。
一方で全ての5桁ロレックス同様、年数を経るごとに市場からどんどん状態の良い個体は減っていくことが予測されるため、欲しい方はお早目のご決断をお勧めします。
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■ロレックス エアキングを持っているなら知っておかなければいけない事
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑤エアキング 14000M
エアキング 14000M
エアキング 14000M
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3130
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]黒・白・ピンクなど
[製造期間]2001年~2007年
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Ref.14000Mは、前述したRef.14000の後継機として2001年に発売されたモデルです。
一見すると、大きく見た目は変わりませんよね。
しかしながらスペックアップしたムーブメントCal.3130を搭載しており、「精度」「メンテナンス性」は前世代までより格段にアップされているため、相場は歴代エアキングの中では比較的高くなります。
なぜ高年式の方が価値が高くなるかと言うと、それはロレックスが内外ともに性能でアップデートを加え続けているため。時計も精密機器である以上、やはり新しい個体ほど性能面で優れたケースが多くなります(もっともロレックスは何十年と経た個体でも、メンテナンスを施せば問題なく実用できる個体が多いため、古いものは劣っているなどと言うことはありません)。
また、Ref.14000Mよりガラス6時位置に王冠マークの透かし彫りが入っていることも大きな特徴となります。
なお、先ほどからエアキングの6時位置の「PRECISION―正確,精密―」の文字が気になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ロレックス エアキング 14000M
これは、まだロレックスのムーブメントがクロノメーター認定でなかった頃、正確性を示すために表記されていた文字となります。現行はチェリーニを除き、CHRONOMETER表記ですよね。
※エアキングにロレックスのクロノメーターを通したモデルは2007年以降です。なお、2007年を契機に同社の製品はオールクロノメーターとなりました。
Ref.14000Mと同世代にあたるエクスプローラーI 114270もまたCal.3130を搭載していましたが、こちらは既にクロノメーター認定機であったため、当然PRECISION表記のRef.14000Mもまた、クロノメーターに匹敵する正確さを有することに相違ありません。
エアキング 14000Mの実勢相場とねらい目な理由
ロレックス エアキング 14000M
前項でご紹介したRef.14000と同様に、Ref.14000Mもまたオイスターパーペチュアルの派生モデルであること。加えて文字盤デザインが豊富で人気が分散しやすいことから、実勢相場は50万円前後~と比較的お値打ちです。
50万円程度で購入できると言うのは、本当に近年では珍しいロレックスと言えますよね。
また、2000年代に製造されていた個体であることからムーブメントはもちろん外装状態が比較的良好な個体が多いことも嬉しいポイントです。
堅牢なオイスターケース・オイスターブレスレットであることも、劣化しづらい大きな要因ですね。
こういった経年劣化に対する強さは、リセール時に価値を下げづらい側面があります。ただし長年愛用していく中で、メンテナンスは怠らないようにしたいですね。
なお、文字盤にバリエーションがある、と申し上げましたが、カラーだけで実勢相場が何万円も変わる…といったことはまだありません。
しかしながら使いやすいブラック文字盤やシルバー文字盤の方が買われやすい傾向にあることから、状態が良いと50万円台半ば~と若干お高くなります。
併せて、エンジンターンドベゼルを搭載したRef.14010Mもご紹介致します。
エアキング 14010M
エアキング 14010
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3130
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]黒・白・ピンクなど
[製造期間]2001年~2007年
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こちらも、Ref.14000Mとスペックは同様で、実勢相場も50万円前後~となっています。とは言え、ほんの一年前は40万円~であったことを鑑みると、ジワジワと値上がりしていますね。
前述の通り、この独特の装飾のエンジンターンドベゼルを着けた仕様は今ではもうありません。2007年~2014年までに製造されたエアキングRef.114210や、オイスターパーペチュアルなどで採用されていましたが、2010年あたりから製造されなくなりました。
回転ベゼル自体がスポーツロレックスの専売特許のような形になってしまい、サブマリーナやヨットマスターなどと言ったスポーツラインにのみ採用されるようになったためです。
シードゥエラー ヨットマスターII
↑現在ラインナップされているスポーツロレックスの回転ベゼル
こういった変わり種は大きく相場を上げることはそう多くありません。では、なぜねらい目と言えるのか?
それは、前項でもご説明したように、現在の相場がロレックスの中では「安い」とは言っても、近年の値上がりの波にエアキングもまた乗っているため。
変わり種でもなお相場を上げている現状の大きな要因は、スポーツロレックスの相場が上がりすぎて、まだ安く買える個体に購入者が流れてきたということ。例えば、サブマリーナ ノンデイト Ref.114060は価格が高騰していますが、かつてはお手頃ロレックスの代表格でした。デイト付きRef.116610LNおよび116610LVが相場上昇&常時品薄で、購入できなかった層がノンデイトタイプに流れてきていると思われます。
相場は水物ですのでハッキリとは言えませんが、今後もまだまだ世界的なロレックス需要は続き、価格高騰もなかなか止まないと見られます。つまりサブマリーナのノンデイトのように、現在はまだ50万円台で買えるエアキングにも購入者が流れ、今後もジワジワと価格が上がっていく可能性は少なくありません。
まだ安く買えるねらい目ロレックス⑥エアキング 114200
エアキング 114200
ロレックス エアキング 114200
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.3130
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]青・シルバー・ピンクなど
[製造期間]2007年~2014年
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エアキング Ref.14000Mの次世代機として2007年にリリースされたRef.114200も、まだ安く買えるロレックスとしてご紹介致します!
「次世代機」とは言え、搭載ムーブメントはCal.3130と同一です。しかしながらこの世代よりクロノメーター認定を受け、当時のロレックスの全てのモデルでクロノメーター化が図られました。
また、ケースサイズ34mmは踏襲されるものの、ケースフォルムがふんわりと丸みを帯びることとなり、より存在感はアップすることとなります。
ムーブメントと異なり外装はアップデートされ、一体型フラッシュフィットに(時計本体とブレスレットのつなぎ目を果たすエンドピース部分が、ブレスレットと一体成型された仕様のこと)。また、ブレスレット構造やクラスプもより堅牢な仕様となりました。
エアキング 114200
さらに114200はベーシックなブラックやシルバーのみならず、オリーブグリーンやレッドグレープといったモダンなカラーを採用。また、コンセントリックと称される、同心円状のギョーシェ装飾が文字盤中央に施された、ユニークなデザインもラインナップに加わわることとなりました。
なお、2015年、唐突にこのRef.114200から「エアキング」のロゴが排されました。
ロレックスではオイスターパーペチュアルのマイナーチェンジ的な位置づけだったようですが、エアキングはカタログから姿を消し、一時生産終了となりました。
現在は2016年に登場した現行エアキング 116900がラインナップされていますが、こちらはオイスターパーペチュアルではなく独立したプロフェッショナルモデル(スポーツモデル)となり、往年のエアキングが欲しい方はRef.114200以前の個体をご購入頂くことになります。
エアキング 114200の実勢相場とねらい目な理由
ロレックス エアキング 114200
現在、エアキング Ref.114200の実勢相場は50万円台後半~。
ムーブメントはCal.3130,そして外装に大幅なアップデートが加えられているためブレスのヨレや使用感の少ない個体が多く、かなりねらい目ロレックスと言っていいでしょう。
こちらも14000Mや14000同様に、ベーシックな文字盤の方が相場がやや高い傾向にありますが、お気に入りの一本を買うのもオイスターパーペチュアルの楽しみ方の一つです。十万クラスの大幅な相場の多寡がない今、お好きな一本を選ぶのが良いでしょう。
他の生産終了ロレックス同様に、今後どんどん市場から姿を消していくことを鑑みれば、「今が安く買える最後の時期」かもしれません。
とりわけ小径ケースのトレンドもありますので、気になる方はぜひお問合せ下さい!
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まだ安く買えるねらい目ロレックス⑦デイトジャスト サンダーバード 1625
サンダーバード 1625
デイトジャスト サンダーバード 1625
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.1560、Cal.1570
[パワーリザーブ]約48時間
[ケース材質]ステンレススティール×ゴールド(またはオールゴールド)
[ケースサイズ]36mm
[文字盤]黒・白・シャンパンなど
[製造期間]1962年~1970年代
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先ほどターノグラフをご紹介いたしましたが、その先代なのではないか、と言われているのがサンダーバードです。
今回推したいのは、そのサンダーバード三代目にあたるRef.1625。年代はかなり古めですが、今ロレックスのアンティーク市場はかなり盛り上がっており、注目されている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
とりわけサンダーバードは一部のモデルを除いてまだ大きくは高騰していませんが、デイトジャストなのに両方向回転ベゼルを搭載しているという希少性から、ねらい目として一部の業界人は注目しています。
他のデイトジャスト同様に、素材や文字盤カラーにバリエーションが存在します。
デイトジャスト同様にドレッシーな雰囲気を装いつつも、回転ベゼルにエンボス加工された数字がスポーティーさも両立していますね!
サンダーバードというシリーズ自体は約50年にわたって愛され続けてきましたが、Ref.1625は10年ほど。この当時しか見られないヴィンテージ感あふれる外観は、「ちょっと変わったロレックスが欲しい」「他人とロレックスのモデルがかぶってしまうことを避けたい」という方にもお勧めです。
デイトジャスト サンダーバード 1625の実勢相場とねらい目な理由
現在サンダーバード1625は、年代が古いからという理由もありますが、ゴールドを使っているのに価格がそこまで高くありません。
そうは言っても40万円台のものもあれば、70万円前後のものも存在します。
最近のロレックス相場として、こういった価格の幅が広いロレックスは、低価格のものが高い方へ徐々に相場を寄せていく、という傾向があります。実際、サンダーバード1625は徐々にですが値上がりをしてきています。
ちなみにジュビリーブレスレットより、3連タイプの方が価格高騰のポテンシャルとしてはねらい目です!!
ロレックス デイトジャスト サンダーバード 1625
初心者がアンティークを購入するのはちょっと躊躇してしまうかもしれませんが、ロレックスは比較的早い段階から今の実用時計に繋がる技術を確立していたため、状態の良いものを選べば日常で使用することが可能です。
また、サンダーバード1625に搭載されているムーブメントCal.1560や1570はよく出回っていた機械で、オイスターパーペチュアルRef.1500など多くのモデルで使用されてきました。そのため、多くの修理店でメンテナンスを受けやすいというメリットがあり、時計に何かあった時に素早く対処できるでしょう。
もっとも、アンティークは現行モデルと機能面では大幅に異なることが多いので、購入の際は時計店のスタッフに納得いくまでご相談くださいね。
ロレックス投資をお考えの方も、今後もまだアンティーク市場は盛り上がっていくと予想しますが、既に100万円超えの年式の古い個体を買うのはかなり勇気がいると思います。ぜひサンダーバード1625から始めてみてはいかがでしょうか。
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まだ安く買えるねらい目ロレックス⑧オイスターパーペチュアルデイト 1500
オイスターパーペチュアル デイト 1500
オイスターパーペチュアル 1500
[駆動方式] 自動巻き
[キャリバーNo.] Cal.1560、Cal.1570
[パワーリザーブ]1560:約44時間、1570:約48時間
[ケース材質]ステンレススティール
[ケースサイズ]34mm
[文字盤]黒・白・青など
[製造期間]1960年代~1980年代後半
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前述の通り、ロレックス人気はアンティーク市場にも波及しています。
かつてはアンティークは「時計好き」のための市場といった印象でしたが、現在は「現行にはないロレックスを楽しめる」「現行品では考えられないような価格でロレックスを買える」とあって、幅広い層から人気を集めるようになりました。
さらに、現在の時計業界の一つのトレンドとして「小径ケース」が挙げられます。今は40mm前後のケースサイズが主流ですが、アンティークと呼ばれる1970年代以前の腕時計はメンズであっても34mmや36mmなどの小ぶりなサイズ感の時計がほとんどでした。この時代の小径ケースが支持を集めてきています。
そんなトレンドもあって、アンティーク市場は大きなねらい目の宝庫と言えるでしょう。
もちろんデイトナやGMTマスターなど、一本の金額が100万円を超えてしまうようなレアなアンティークも存在します。やはりスポーツロレックスはアンティークでも強い実勢を誇ります。
反面、デイトジャストやオイスターパーペチュアルなど、流通量が多くデザインバリエーションが豊富で人気が分散しやすいシリーズは、素材やコンディションなどにもよりますがまだ30万円台~購入することができます。
その代表格がオイスターパーペチュアル デイト Ref.1500です。
オイスターパーペチュアル 1500
1960年代~1980年代後半までに製造されていたオイスターパーペチュアルで、今は同シリーズにはないデイト機能付きです。
かなり年式が古くなりますが、既にこの時代から防水性の高いオイスターケース、全回転式ローターを搭載したパーペチュアル機構を完成させていたロレックス。当時のままのスペック・・・というわけにはいきませんが、普段の実用に耐えられるような良好なコンディションの個体が多いです。
そういった経年による劣化が少ない、というのもロレックスがアンティーク市場を拡大する大きな要因でしょう。
文字盤はアイボリーやブルー、ホワイトにブラックなど多彩なバリエーションを持ちます。
34mmという小径ケースで、ステンレス製の使いやすさと併せて幅広い年齢層から支持を集めてきました。
オイスターパーペチュアル 1500の実勢相場とねらい目な理由
オイスターパーペチュアル 1500
サンダーバードやエアキング同様、1500も大きく相場は上げていません。
とは言えやはりこの二つと同様に、現在の相場は30万円台~と、かつて10万円台で買えたことを鑑みれば相当な値上がり率と言えます。ちなみにセイコーやオメガといった他社のアンティークであれば今でも10万円前後の個体がありますが、コンディション良好なアンティークロレックスでその価格帯を探すことはきわめて困難でしょう。
ロレックスのアンティーク市場全体で相場を上げている。その点だけでも「ねらい目」の大きな理由とはなりますが、特に1500をねらいたい大きな理由として、コストパフォーマンスの高さを挙げたいと思います。
「安いから」という理由だけでアンティークを購入することは非常に危険です。
と言うのも、現行品と同じような感覚で使っていたら、すぐに壊れてしまったといったトラブルがえてして起こりうるためです。もちろんアンティーク時計の販売にノウハウのある、信頼できる時計専門店で購入すれば故障といったリスクは最小限に抑えることができるでしょう。
でも、現在は生産していないムーブメントを使っていることがほとんどですので、何かあった時のメンテナンスや修理に時間とお金がかかり、結果として価格が高くなったり維持費がかかったりして、コスパが良いとは言えないのです。
ムーブメントCal.1570
しかしながらRef.1500はよく出回っていたCal.1560あるいはCal.1570を搭載したモデルです。サンダーバードのところでもご説明いたしましたが、流通量の多いムーブメントはノウハウも広く出回っており、メーカーでなくとも時計修理店でメンテナンス・修理を受けやすい傾向にあります。
また、ブランドコピー現行ムーブメントのベースにもなった機械であることから、精度・耐久性ともに優れており、アンティークであるにもかかわらず実用性の高さを感じられるでしょう。
今後の高騰に期待して買ったけど、着けてみたらとっても気に入って、今後ずっと愛用していくことになる。そんなロレックスユーザーもいらっしゃいます。
そのため安く買って、でも末永く愛用したい。そんな方には1500を強くお勧めいたします。
ちなみに1500のブラック文字盤にも「ミラーダイアル」と呼ばれるレア仕様があり、そちらは通常個体に比べて価格は高め。
もしかしたら、GMTマスターやサブマリーナのミラー個体のように急騰するかも!?